子育てに絶対必要「存在承認」
久しぶりにKindleで本を読みました。
まとまった時間が取りにくいので読書もなかなかできなかったのですが、みなさまのブログを読んでいて、時間がないことを言い訳してはいけないなと思い、スキマ時間で読み終えることができました。
今回読んだ本はこちらです。
子育て世代に是非読んでほしい
とても読みやすく内容も充実していて、子育てで活かせる点がいくつも紹介されています。
題名からするとほめ方のノウハウについて書いてあるのかなと思いますが、主に「アクノレッジメント=存在承認」に焦点を当てています。
ほめることが大事なのではなくて「あなたの存在を認めていますよ」というメッセージを頻繁に送ることが大切だと述べています。
「今こうしているね」と、ほめてはいないけれども、君がそこに向かって行動していることは知っている。それは価値のあることだ、その方向性で良いんだ、ということをリマインドしてあげる必要があります。
今の時代、自分の行動になかなか確信が持てない人が多いので、頻繁にこうしたメッセージを送る必要があると言います。
子どもは成長とともに色々なことに挑戦したり失敗したりしますが、結果がどうであれ親がこのようなメッセージを頻繁に送れば、子どもは安心してまた次のステップに進むことができますよね。
根性論で子供が成長する時代は終わったからこそ、親世代の私たちは子どもへの声かけ一つ一つを見直す必要があると思います。
中学1年生の男子生徒が部活の顧問に暴言を吐かれ自殺するという悲しい事件が起きましたが、「アクノレッジメント」は子どもに関わる全ての人に身につけてほしい、身につけなければならないスキルだなと思いました。
アクノレッジメントを実践するには
適当にほめられた時ってすぐわかりますよね。
でも自分のことをよく見ていないと気が付かないことをほめてもらった時は本当にうれしいものです。
この本でもまずは相手をよく観察しないといい声掛けができないと述べています。
こういうことが苦手な方は、まずは相手が言ったことをおうむ返しのように
「そうだったのか」
「大変だったな」
とリフレインするだけでも良いそうです。
承認欲求
承認欲求を満たしたいがために過激な発言や動画を撮ってSNSで流し逮捕されるという事件もありましたが「自分のことをきちんと認めてくれている」という人が身近に一人でもいると、こういう行動には出ないのではないかと思います。
前述の通り自分の行動に自信を持ちにくい今、自分でも自分の存在を承認できない人もいると思います。
「いいね」のようにボタン一つでできる簡単な承認ではなく、自分の存在そのものを承認してくれる誰か。
そういう人に巡り合える可能性は、環境や運に左右される面がありますが、子ども達にとってまずは自分がその一人になれるよう、この本を読み返しながらアクノレッジメントにつながる声掛けをしていけたらと思います。