「親」としての自分に劣等感を持っていた
何でもマイペースな5年生の息子。
ある程度訓練すればもうちょっと周りのペースに合わせられるかなと思っていたのですが、とにかく「早く」と言われると焦って余計時間がかかってしまうので、私も時間に余裕がある段階から準備を進めるように促しています。
劣等感を植え付けてしまう集団行動
集団行動を送る中では「マイペース」は少し困りものです。
本人も学校では
「あ、時間がないから急がなきゃ」
とわかってはいるものの、それに気が付くのが遅くて結局時間内に終われなかったという類の話は息子からよく聞きます。
高学年になったし、そろそろ自分のペースを計算して時間配分を…と思うのですがこれがなかなかできません。
もちろん担任も35人を見なければならないので、一人ひとりのペースを優しく見守ることはできません。時間が来たら切り上げざるを得ません。
何度もそれを経験する中で息子も
時間内に終えることができない。だから自分は他の人より遅いんだ。
という風に思っているようです。
補う方法を考えればいい
5年生になって勉強も難しくなり、点数が悪い答案を持って帰ってくることも増えました。
でも自宅で一緒に解きなおしていると、自分で解ける。なぜテストの時解けなかったのか理由を聞くと
「鉛筆を落としてやる気なくした」
とかそういうごく小さいことで集中力が乱れるらしいのです。
という気持ちはぐーっとこらえて
「点数が悪いことは別にいい。一生懸命やって点数が悪かったなら、その部分をもう一度勉強すれば何の問題もない。鉛筆や消しゴムを落としてしまっても仕方がない。人間なんだし、忘れ物もするだろうし、物を落としてしまうのも仕方がない。落ちて拾うのが面倒なら、テスト中は拾わずに別の鉛筆を使っていい」
と伝え、来学期はテストの時間はテストと向き合うようにすることを目標としました。
誰でも何かしら人より劣る部分はあるわけで、それはそれで受け入れながら、何らかの方法でそれを補っていくことを考えよう。
と、こんなことを話して5年生に通じているかわかりませんが、他人と比較して自分を卑下しても何もうまれないということは理解してもらいたい。
いや、実は私か?
しかし「どうにかして息子の劣等感を克服できないか」と色々調べている途中で、ひょっとして私が変わらなければならないかもと感じたのです。
私は親として息子をいい方向に変えられないのではないか
私には難しすぎる課題なのではないか
いくらもがいても私にはできないのではないか
そんな「親」としての自分に劣等感」があることに気がつきました。
第一子ということもあり、全てが手探り。
試行錯誤して最善の方法だと思ったことをやってみて結果が現れることもあるし効果なしの時も。
誰かが親としての自分をコーチングしてくれるわけでもないし、何より「このやり方が本当にいいのだろうか、余計悪い方向にもっていってしまってないだろうか」という自信のなさが「私には無理かも」と無意識に思うようになった原因になったのかもしれません。
変えられると信じて
子育てに悩むと親ももがきますよね。答えが出ない時ほどつらい。そんな時、大袈裟かもしれませんが、
「なんでこの子は私のところに産まれてきたんだろう」
と感がてしまいます。私には難しい、いや無理って思うこともありました。
私は基本せっかちで、これも子育てを通して初めて気が付きました。
待てない。
だからのんびり屋の息子と衝突することも多々ありましたが、息子のおかげで少し忍耐強く待てるようになりました。
子育てを通して自分の不得意なことを改善していくために私のところに産まれてきてくれたのかも…そんな風にも思います。
いずれにせよ、親が「変えられないかも」なんて思ってたらいけませんね。猛省です。
「私には変えられる力がある」
そう言い聞かせて育児と向き合ってみます。