ママ友が鬱に
背負いこみ過ぎてしまう母
とても明るくてきぱき動けるママ友が1年ほど前から鬱だと知りました。
打ち明けてくれた時もそんな素振りが全くないので驚きましたが、何でも自分で頑張り過ぎてしまうところが原因かなという印象を受けました。
彼女は子どもが2人います。
私が3人目を出産したことに対し
「私は妊婦をもう一回やるのも無理だけど、幼稚園上がるまでまた面倒を見るのが本当無理」
と話していました。
よほどの子ども好きではない限り、この意見には納得がいくと思います。
私も回を重ねるごとに妊婦でいることがつらくなりました。そして産まれてから幼稚園上がるまでの長い期間、基本母親一人面倒を見ていたら誰もがこう思うでしょう。
夫や祖父母の協力があったらどうか、母の息抜き時間が確保されていたら鬱にならなかったんじゃないか。
そんなことを考えてしまいます。
彼女は今も夜は不安で寝れず、毎日育児をしながら鬱と戦っています。
過去に子どもに手をあげてしまったこともあったそう。
でもそんな自分を責め、子どもにもお母さんからぶたれたことを周りの大人に話しても構わないと伝えたそうです。
本当の虐待ならそんなこと子どもに言いませんよね。
やってはいけないのに手をあげてしまった自分を責め、周りにどうにか助けてほしいというのが彼女の思いなのだと思います。
がんばり屋の彼女は、家事も育児にも全力投球。幼稚園や学校の役員も手を抜きません。
女性は母親、職場、学校や地域で役員や係など様々な役割を担う時期もあると思いますが、何でもパーフェクトを求めてしまうといつか限界がきてしまいます。
子どもに何かあった時
以前も少しお話ししましたが、お子さんが1年ほど前からお子さんが登校拒否になってしまった方がいます。(詳しくはこちら↓)
お子さんがまだ3年生なので、共働きでしたが夫婦交代で在宅勤務に切り替えられる日は切り替えて面倒を見ているそうです。
そして数か月前からお母さんが鬱っぽい症状だと聞き、なんとも悲しい気持ちになりました。
小学生といえども、まだ手はかかります。
毎日毎日休みなく育児に向き合わなければならない中で母親が鬱になってしまうと、症状を良くするのは難しいと思います。
私も生理の周期に合わせて定期的に気分が落ち込んだり、やたらネガティブになったりしますが、全てを生理のせいと割り切り、数日間過ぎれば終わると分かっているので乗り越えることができます。
でもこのネガティブ期間が長期化し、その中で家事育児をしろと言われると正直私はかなり厳しいです。
子どもに何かあると特に母親は
「私の育て方がいけなかったのか?」
と責めてしまいがちです。ワンオペ育児をして、日中ほとんど母親だけで面倒を見ていたらなおさらそう思ってしまうだろうし、夫や親族からも「おまえの育て方が」と言われてしまう。
普段育児全てを丸投げされ、子育ての愚痴や悩みを大して聞いてもらえず、いざ何か子どもにあるとまず母が責められるという状況では、母親が鬱になってしまうのも無理ありません。
保育園に預ける
精神疾患を患い、家庭で保育するのが困難であると医師から診断書を書いてもらうと、保育園への申請ができるんですね。
今回鬱になってしまったママ友も保育園に預けることができ、少し自分の休息時間が持てるようになったと話していました。
うつ病と保育園について調べてみたら、こんな記事を発見しました。
働いていない自分がうつ病を理由に保育園に入園させていることに後ろめたさを感じていた筆者ですが、担当医に
『働くママは、生活のためかも知れない。贅沢のためかも知れない。キャリアのためかもしれない。
でも、あなたは自分とお嬢さんの命がかかってるんですよ。だから保育園に入れていいんです。』
引用元:https://www.bureburerikka.work/entry/2016/09/14/131537
と言われたことで救われたと書いてありました。
保育園に入れなければ、鬱症状が進行したり、虐待、ネグレクト、離婚など家庭崩壊につながってしまうかもしれません。
ワンオペ育児が依然として多いこの時代、保育園の役割はますます重要になってきていると感じました。
他人事ではない状況
上記でお話ししたママ友以外にも、私の周りに抱え込み過ぎて体調を崩した方が何人かいました。
母親がうつ病になってしまう原因は様々ですが、30代、40代は育児に加え学校での役員、介護、仕事など、とにかく自分をしっかり休ませる時間が取りにくいと思います。
母親の自己管理はもちろんのこと、「ちょっとしんどいんだよね」と気軽に吐きだせる場所を、まずは夫が提供してあげましょう。そしてその他にもママ友や学生時代の友達、地域にもそういった相談場所を自分でしっかり確保していくべきです。
「そんなの母親なんだから当たり前じゃない?」
っていうことも、
「うんうん、大変だよね」
と共感してくれるだけ救われたりします。
私も万が一そうなりそうなときには、早め早めにSOSを出していきたいと思います。